コンピテンシー研修の様子
先ず席の配置から。3~5名程度で一組にして2つ以上のテーブルを用意します。
コンピテンシーについての概略を説明し、理解してもらい、いよいよ本格的に作成作業がスタートします。
コンピテンシー研修は「3ステップ法」という方法で実施します。
すなわち
- 選ぶ
- 書く
- まとめる
です。
先ず
「選ぶ」用意した1セット75枚のコンピテンシーカードから
「自分の会社で出来る人になるにはどの要素が必要だろう」という観点で、各自選び出してもらいます。写真の皆様方にはそれぞれ8枚ずつ選んでいただきました。
一般的な傾向として、
普段同じような業務をこなしている人達でも、面白いことに皆それぞれ違うカードを選びます。そこでテーブルごとに、どれが「仕事のできる人」にふさわしいカードか、絞ってもらいます。この際、各人に何故自分はこのカードを選んだのかを発表してもらい、真剣に話し合ってもらいます。多数決やじゃんけん(笑)は厳禁です。
この会社ではテーブルごとに6枚のカードを選んでもらいました。
テーブルごとに選んだら、こんどは全体で、どのカードこそが自分の会社にとって「仕事のできる人」のカードなのかを議論します。皆、真剣に取り組んでいます。
真剣な議論の結果、「誠実さ」、「条件交渉力」、「専門知識・革新技術の習得」、「業務管理力」の4枚が選ばれました。ここでも多数決は禁止です(もちろんじゃんけんも(笑))そうすると面白いことに各テーブルとも選んでいた「状況分析」は外されて、一方のみが選んでいた「条件交渉力」、「業務管理力」が選ばれたのです。これがこの研修の面白いところです。
「選ぶ」が終わりました。
続いて行うのは「書く」です。
わが社の「仕事のできる人」は具体的にどんな行動をとるのか。「仕事のできる人」の
「超」がつくくらい具体的な「行動」をカードごとに付箋に書き出していきます。4枚のカードを選ぶ過程でこのような議論がありました。「誠実さは絶対必要だけど、そもそも当たり前すぎてコンピテンシーではないのではないか」各テーブルごとに選んでいるのにも関わらずです。けんけんがくがくの議論の末、「当たり前だけどやっぱりすごく重要だよね」と最後の4枚に残った「誠実さ」という一枚のカード。しかしいざ具体的な「行動」を文章にしようとすると・・・ 書けない、書けないんです。一見当たり前と思えることでも「出来る人」の行動となるとこんなに難しいものなのか・・・
それでも皆さん一生懸命に書くことに没頭しています。
なんとか書き上げた「仕事ができる人」の「超」がつくくらい「具体的な行動」。
いよいよ最後のフェーズです。
最後に行うのは
まとめるです。
各人で書いた「具体的な行動」をグルーピングして、他の人が採点していきます。「これは素晴らしい、まさにできる人の行動」なら「!」、「うーん、どうだろう、これは普通の行動かな」というものには「?」という具合です。
採点が終わったら、書いたもののうちから、「これはほんとにできる人の行動だね」というものを残していきます。この時も「!」が多いから残す、「?」が多いから残さないということは行いません。最後まで真剣勝負です。 こうして出来上がったのがこちらです。
この会社ではさらに
手のひらサイズの冊子を作り、日々見直してコンピテンシーの実践に取り組むこととしました。さらに日々の仕事等から気づいた「具体的行動」を週末のミーティングで各自最低1つは発表するそうです。
「出来る人」になる為に必要な「具体的な行動」は何か、というテーマに社員一丸で取り組むことで、確実に皆の行動そのものが変わります。 社員が変わること、それは会社が変わることです。会社が変われば、 業績が上がります!
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